大橋祐紀 写真:Getty Images

 2026年FIFAワールドカップの出場権をすでに確保していた日本代表は、6月5日アウェイでのオーストラリア戦(0-1)と、6月10日ホームのインドネシア戦(6-0)というアジア最終予選の2試合に、フレッシュなメンバーを起用して臨んだ。日本代表の主力選手に休息を与える一方で、これまでレギュラーとして活躍できなかった選手や初召集の選手たちにとっては絶好のアピールの場となった。

 今回のメンバーにも選出されていたEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のブラックバーン・ローバーズFW大橋祐紀は、J1のサンフレッチェ広島からブラックバーンへ2024年夏に移籍し、ヨーロッパでの初シーズンでブレイクを果たした一人と言えるだろう。

 大橋は2024/25シーズンのチャンピオンシップでは36試合に出場し、最初の7試合で5ゴールという鮮烈なスタートを切ったものの、残りのシーズンでは怪我での離脱もあり2ゴールのみとなり、通算9ゴールで初シーズンを終えた。

 その大橋は9日に大手メディア『ESPN』との一対一のインタビューで、自身のパフォーマンスについて「2024/25シーズンの自分は十分な活躍が出来なかったと思う。長い間、得点できない時期もあった。FWはシーズンを通して得点し続けることが重要だ。チームのために得点しなければならない。日本代表チームに合流できてとても嬉しい」と語った。

 日本代表の森保一監督は、W杯優勝という目標達成のために選手層の厚さが必要だと常に述べている。オーストラリア戦では大橋が代表初スタメンを任されたが、70分で交代するまでに得点は奪えなかった。

 今回の日本代表では大橋の他に、FW町野修斗(ホルシュタイン・キール)、FW細谷真大(柏レイソル)、FW鈴木唯人(フライブルク)が攻撃陣でのポジション争いを繰り広げていた。その他にも絶対的なエースであるFW上田綺世(フェイエノールト)、FW小川航基(NECナイメヘン)、FW浅野拓磨(RCDマジョルカ)、FW古橋亨梧(スタッド・レンヌ)、FW前田大然(セルティック)といったヨーロッパを拠点とする経験豊富な選手たちも控えている。