なんこつを平らげつつ中津駅から約20分ほど歩いて福沢諭吉の旧居に来ました。
福澤諭吉は中津藩の下級武士、福澤百助の末子として誕生し、1歳から蘭学を学ぶために長崎に移る19歳までの18年間をこの町で過ごしました。家族などと不和になったこともあり、長崎に出たあと一時的な帰省を除いてこの町に帰ることはありませんでしたが、彼のアイデンティティはこの町で過ごすことによってはぐくまれていきました。
旧居で勉学に励む幼少期の福澤諭吉が遠くに見えます。実際彼は幼少期はあまり本を読むのは好きではなかったそうですが、いざ本を読み始めるとめきめきと漢学などの知識を習得していき、その才能を開花させていったといいます。長崎にいる間にオランダ語を習得し、開国後に日本に来た外国人にオランダ語で話しかけたところ全く通じず、そのとき外国人が話していた英語の学習の必要性を強く感じたといいます。
ちなみに福澤諭吉は西洋文化を日本に取り入れるにあたり、freedom→自由、individual→個人、happiness→幸福など、それまで日本になかったものや概念の多くを日本語化して定着させています。福澤諭吉がいなかったら幸福ってなかったんですね。
街なかには福澤諭吉のありがたい教えがあちこちに掲げられています。
おそらくは中津市では小学校で福澤諭吉の言葉を学ぶと思われますので、福澤諭吉の教えはこの町に深く根付いていることでしょう。

最後は石垣からはみ出ている中津城を訪ねる。
唐揚げを食べるためにやってきた中津市でしたが、思いのほか唐揚げのPRはお店以外の場所では少なく、諭吉推しという印象でした。両方とも推してもらえればもっともっと中津市の知名度も上がっていくと思うんですがね。
2店の唐揚げを食べてそのおいしさに驚いた唐揚げの町、中津。諭吉の故郷を訪ねつつ食べ歩きを楽しむのには最適な場所だと思います。大分観光の際はみなさんもぜひ立ち寄ってみてください。