■宮内庁は「そのような表現したことない」
今回の張り紙の内容を受け、宮内庁の担当者は「『明治天皇』『大正天皇』および『昭和天皇』については、崩御後に追号されたものであり、宮内庁では、ご在位中に追号が存在しない以上、ご在位中にそのような表現をしたことはありません」と、キッパリ否定。
明確に「令和天皇」という表記は「あり得ない」という回答が得られたのだ。
なお、今上天皇の表記にも細かいニュアンスが存在するようで、宮内庁の担当者は「(宮内庁では)ご在位中は『天皇陛下』または『今上陛下』としています。『今上陛下』は、『今の天皇陛下である』ことを特に示す場合に用います」と、説明している。

(画像=『Sirabee』より引用)
ちなみに、話題の張り紙の末尾には「全ての板橋区民のご多幸を祈る会」「東京都板橋区議会第37代副議長 髙田明」という署名が確認できた。そのため、板橋区議会、および議員の常識を疑う声も少なからず上がっていた。
そこで、東京都板橋区議会事務局に確認したところ、件の髙田氏は確かに、第37代板橋区議会副議長として在任していたことが判明。
しかし、その在任期間は今から36年も前の1989年6月14日から翌年6月19日にかけてであり、髙田氏自身は1999年4月末に議員を退職していると明らかになった。そのため今回の「令和天皇」という表記は、板橋区議会とは「全くの無関係」と考えて良いだろう。
知らずに「令和天皇」という表記を使用していた人は、今日から改めてほしい。