
浦和レッズ出身のGK鈴木彩艶は、日本代表やパルマの正守護神として活躍。マンチェスター・ユナイテッド、ミランからの関心が報じられ、ステップアップ移籍への期待が高まる一方で、元浦和関係者からはパルマ残留論が上がっている。
浦和ではGK西川周作の控えに甘んじていたが、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)で結果を残した鈴木。パルマ加入1年目の2024/25シーズンは、セリエAほぼ全試合でスタメン出場し、チームを残留に導いた。その鈴木の去就を巡っては、浦和在籍時と同じくユナイテッドからの関心が報じられているほか、チェルシーやガラタサライも移籍先候補に浮上。くわえてイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が6月8日に伝えたところによると、ミランはフランス代表GKマイク・メニャンの退団の備えて、日本代表守護神をリストアップしたという。
ビッグクラブからの関心報道が絶えないなか、浦和下部組織でのプレー経験を持つ三上綾太氏は9日、Xを更新。「鈴木彩艶選手の移籍先がどうなるか気になるところ」と浦和下部組織出身GKの去就に関心を寄せていることを明かした上で、「もう1シーズンパルマで戦っても良いと思う」と持論を展開。ミランなどビッグクラブへの移籍に否定的である理由について、「何より5大リーグの1部で試合出場時間を積むというのが大切。何なら強豪に行って、ほとんどシュートを浴びない、ピンチを経験しないよりも、今のように雨霰でピンチを凌ぐ方が良いかもしれない」と綴っている。
また、三上氏は鈴木が浦和時代にGK西川周作のバックアッパー要員だったことにも言及。西川を「偉大なGK」と評した上で、「彩艶がいたから、ベテランの西川選手も成長せざるを得ない状況だった」と両選手の相乗効果を指摘。ジョアン・ミレッ元GKコーチの存在にも触れると、「タイミングというか、運命的というか。 1つしかない枠を争うGKの物語は特別ですね」と投稿している。