フワリフワリとゆっくり誘いながら引いてくると、「ドンッ」と引っ手繰られるアタリ!ヒットだ。久しぶりの感触を味わいながらキャッチ。初期にしてはなかなかのサイズ。やはり少し深い場所がキーのようだ。今季初物をキープし、さらに上流を目指すことにした。

渓流ルアー釣りでアマゴ5匹をキャッチ【奈良・川原樋川】夕マヅメにチャンス到来アマゴをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

ヒットするもバラシ

先ほどヒットした場所からしばらく進むと、小さな瀬に障害物が絡む場所に来た。エサでは流すことが不可能なポイントで、「難攻不落」といった雰囲気があり、いかにも竿抜けしていそうだったので撃ってみると、チェイスしてきてヒット!しかし寄せる直前で痛恨のバラシ。やはりまだまだ難しい。

やはり小さな変化も狙わないと釣果にはつながらないようだ。普段は見逃してしまうような場所もテンポよく探っていく。水深が20cmでも魚がいる可能性は捨てきれない。渓流のルアー釣りは“色塗りの釣り”と考えているが、今日のような状況では、細かい変化まで塗りきらなければ厳しい。

終盤でアマゴ追加

退渓地点が近づいてきた17時前、ふと川面を観察すると、ポツポツとライズが出始めた。これはチャンス!ライズ地点の先にキャストして引いてくると、ヒット!小型ではあるがキープサイズだった。徐々に調子が上がってきた。

夕マズメのパワーもあってか、頻繁にチェイスが見えるようになってきた。時折ヒットもあり、やっと待ちわびた時間の到来といえそうだ。理想の形にはほど遠いが、ここぞという場所では魚が出てきてくれていると感じた。最後の一匹は、チャラ瀬の脇についていたようで、本日最大サイズだった。

5匹キャッチに成功

退渓地点まで到達し、道路を戻る。総釣果は5匹と、何とか形になった。ただ気になったのは、普段はイワナの比率が高いこの場所で、今回はゼロだったこと。チェイスすら確認できず、渇水の影響が出ているのかもしれない。ここ数年では見られなかった状況だった。