元読売ジャイアンツの江川卓氏が、自身のYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』を更新。読売ジャイアンツの現状について、持論を展開した。

■岡本和真「離脱」が大ダメージ

主砲の岡本和真選手が離脱し、約1カ月が経過した巨人の戦いぶりについてどう思うかと問われた江川氏。

「今の状況から考えると、ちょっと厳しくなってきているという感じですね。なぜかというと、阪神があんまり走らないでくれれば、(勝敗が)5割でいいと僕は思っていたんですけど、今阪神が、走り始めたので…」とライバル球団の動向について言及した。

■阪神とDeNAが好調で窮地に?

さらに同氏は、2位の横浜DeNAベイスターズも調子を上げていることを指摘。

「上に2球団いるのは、すごくきついんですよね。ジャイアンツにとっては、岡本さんがいない間に、ほかの球団が貯金6か7ぐらいでいてくれたら、5割でもいいんだろうなと僕は思ったんですけど、 阪神がすごく波に乗り始めて、貯金が現状10以上あるので」と分析する。

続けて「DeNAも結構増えてきて、もしかすると二桁になっちゃうと、ちょっと追っかけて行くのは…。岡本さんが戻ってくるまで待てるかと言うと、ちょっと厳しくなってくるのかなと。今日時点で、ちょっと難しいところかなと思い始めてますね 」と語っていた。

■交流戦も絶好調の阪神

巨人は10日終了時点でセ・リーグ4位。交流戦も2勝4敗と負け越しており、苦しい戦いぶりが続いている。一方、藤川球児監督率いる阪神タイガースは5月中旬から調子を上げ、セ・リーグ首位だ。

例年、負け越すことが多かった交流戦もパ・リーグ首位の北海道日本ハムファイターズに勝ち越し、2位のオリックス・バファローズには3タテ。かなり調子がいい。

また、横浜DeNAベイスターズも4月は不調で一時最下位に沈んだものの、投打ともに調子を取り戻し、現在2位に。さらに攻守に粘り強い広島東洋カープが3位につけており、岡本選手のいない巨人としては苦しい状況だ。

■江川氏が巨人の現状を分析

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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治