アレクサンダー・ショルツ 写真:Getty Images

 FC東京は2024/25シーズンまでカタール1部アル・ワクラSCでプレーしていたDFアレクサンダー・ショルツを獲得する見込み。Jリーグでの実績は十分だが、浦和レッズ在籍時よりもパフォーマンスが低下しているとみられる。

 浦和ではDFマリウス・ホイブラーテンとの強固なセンターバックコンビにより、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝の立役者となったショルツ。2024シーズンに副キャプテンを務めるなど、チームの中心的存在としてサポーターから支持を得ていたが、同シーズン途中でアル・ワクラSCへ完全移籍した。

 そのアル・ワクラSCでも守備陣の中心選手として活躍。カタール1部リーグ戦22試合中20試合でスタメン出場したほか、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)でも全6試合で先発。シーズン終盤にはセンターバックではなく、右サイドバックで起用されることもあった。

 ただ一方で、2025年1月11日のリーグ戦では前半21分にイエローカードを貰うと、同アディショナルタイムの45+2分に相手のカウンターを阻止しようと、敵陣でボール奪取を試みた際、自身の左足が相手選手の脛付近に接触。2枚目のイエローカードを提示されて退場処分を受けている。

 また、2月20日のACL2ラウンド16・2ndレグでは、PK戦で2人目のキッカーを任されたものの、相手GKがセーブ。プロデビューから浦和在籍時の2023年まで、約13年間にわたりPKをすべて成功させていただけに、このPK失敗は日本国内でも話題になった。リーグ戦での退場処分やPK失敗など、時折精彩を欠くプレーがあっただけに、ピッチ上でのパフォーマンスという観点では、浦和時代が全盛期だった可能性も考えられる。

 なお、FIFAクラブワールドカップに臨む浦和の守備陣では、新戦力のDFダニーロ・ボザが主力センターバックとして活躍。ホイブラーテンも依然として健在であるだけに、ショルツ再獲得の必要性は低いとみられる。