ヴァウド 写真:Getty Images

 清水エスパルス、V・ファーレン長崎在籍歴のあるブラジル人DFヴァウドは、およそ5カ月の無所属期間を経て、2025年6月4日にブラジル3部所属コンフィアンサへ加入。Jリーグでの経験を語ったほか、日本人とブラジル人の違いにも言及している。

 ブラジル『ge』で6月10日に掲載されたインタビュー記事によると、ヴァウドはおよそ5年にわたるJリーグでのプレーや日本での生活について「向こうではひとりのプロサッカー選手として、人間として、兄弟として、父親として、そして友人として、多くのことを学んだ」と回顧。「より多くの経験を積んでブラジルに戻ってきたけど、勝利への情熱、そしてクラブと自分自身のために何かを成し遂げたいという情熱は持ち続けている」などと、新天地での意気込みも語っている。

 そんなヴァウドは日本人の価値観に感銘を受けた模様。「時間を守る、相手へのリスペクト、仲間意識という観点で、ブラジル人は日本人よりも遅れをとっている。ブラジル人は非常に個人主義的だ。日本ではまわりの人たちが手を差し伸べてくる。ブラジルの試合で、サポーターが(選手たちに)拍手する姿を想像してみたら良いと思う」と指摘した。

 現在33歳のヴァウドは、2020年にセアラーSCから清水へ完全移籍。清水在籍3年間でJ1リーグ通算70試合に出場し7ゴールをマークも、2022シーズンにコンディション不良の影響で8試合の出場にとどまったこともあり、同シーズン限りで退団した。そして長崎加入1年目の2023シーズンもJ2リーグで13試合の出場にとどまると、2024シーズンも怪我の影響で状態が上がらず、10試合の出場という結果に終わっていた。

 長崎退団後、2025年1月にブラジル2部パイサンドゥSCへ加入したが、同クラブは「事前契約を結んでいたが、当事者間での意見不一致により正式な関係には至らなかった」として、10日後に突如退団を公式発表。その後はしばらくフリーの身だった。