日本サッカー協会 写真:Getty Images

 FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表対インドネシア代表が6月10日、市立吹田スタジアム(パナソニックスタジアム吹田)で開催。MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF鎌田大地(クリスタル・パレス)らのゴールで日本が圧勝した裏で、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長がインドネシア側に謝罪したという。

 インドネシアメディア『エクストラタイム・インドネシア』が報じたところによると、宮本会長は多くのインドネシア代表サポーターが日本戦のチケットを入手できなかったとして謝罪。同メディアは「(市立吹田スタジアムの)最大収容人数はわずか4万人だ。宮本会長はインドネシア代表サポーターによる桁外れの熱狂ぶりや、多くのサポーターが詰めかけたことに驚いている。今回の事態を残念に思っていると認めた」と伝えているが、JFAは次回のインドネシア戦のホームゲームは、7万人近くが収容可能な国立競技場で開催することを約束したという。

 サポーターの熱量という観点で、アジア屈指のサッカー大国であるインドネシア。吹田スタジアムの最寄り駅である大阪モノレールの万博記念公園駅では、試合前から多くの同国代表サポーターが詰めかけると、大声で叫びながらスタジアムに向かって行進していた。

 また、吹田スタジアムのアウェイ席はインドネシア代表サポーターで満席に。試合展開とは対照的に、同国代表サポーターの声量が日本側を上回る時間が長かったほか、試合前に掲出されたコレオグラフィーや「我々もW杯行きたい」と書かれた日本語のボードメッセージにも注目が集まっていた。

 なお、日本は過去に20度インドネシアと対戦しているが、1989年のイタリアW杯予選で対戦した後は、2024年1月のAFCアジアカップグループステージまで約35年間対戦なし。前回、日本国内で開催されたインドネシア戦は、旧国立競技場で開催された。