菅原由勢 写真:Getty Images

 日本代表DF菅原由勢は所属先のサウサンプトンがプレミアリーグから2部へ降格したことにより、2025年夏に移籍の可能性が取りざたされている。そんななか、サウサンプトンは菅原らが保有選手の現状を明らかにしている。

 サウサンプトンは6月9日時点での残留予定選手を公式サイトにて公開。このリストには菅原や現在トルコ1部ギョズテペSKへの期限付き移籍中であるU23日本代表MF松木玖生の名前が含まれているだけに、両選手いずれも2025年夏のプレシーズントレーニングに参加する予定とみられる。

 しかし、現地メディア『The Ugly Inside』は「名前が掲載されている選手全員が残留するわけではない。何人かは2025/26シーズン開幕前に間違いなく移籍するだろう」と指摘。現時点で他クラブからの正式オファーの有無などは報じられていないものの、移籍の可能性は残っていると考えられる。

 菅原は名古屋グランパスやオランダ1部AZアルクマールを経て、2024年夏にサウサンプトンへ完全移籍。2024/25シーズンは開幕からリーグ戦8試合つづけてスタメン出場も、2024年12月の監督交代以降は控え要員に。4月19日のウェストハム戦から5試合つづけて出番なしと、シーズン終盤に構想外扱いを受けていた。

 一方、サウサンプトンは2部降格に伴い監督交代。2022年夏からスタッド・ランスのアシスタントコーチ、10月から2023/24シーズン終了後まで同クラブの監督を務めたウィル・スティル氏を招へいしている。同氏は日本代表MF伊東純也を攻撃陣に中心選手として起用し続けただけに、同郷の菅原に対する評価も高い可能性が考えられる。

 なおドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、菅原がイギリス国外クラブへ500万ユーロ(約8億2,800万円)で完全移籍する場合、古巣の名古屋には連帯貢献金として15万ユーロ(約2,500万円)が支払われるという。2025年3月にセリエAの強豪ナポリからの関心が報じられた菅原だが、現時点では国外移籍により名古屋へ連帯貢献金をもたらす可能性は不透明とみられる。