ジャンルイジ・ドンナルンマ 写真:Getty Images

 リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)に所属するイタリア代表のGKジャンルイジ・ドンナルンマが、プレミアリーグへの移籍が噂される中、自身の将来について口を開いた。PSGとの契約延長の行方とともに、去就に注目が集まっている。

 2026年夏までPSGと契約を結んでいるドンナルンマは、今2024/25シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)とリーグ・アン制覇を含む三冠達成に貢献した。だが、クラブでの自身の将来に不透明さがあることから、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティを含む複数クラブが同選手の動向を注視していた。

 とくにユナイテッドは、カメルーン代表GKアンドレ・オナナがプレミアリーグでクリーンシート9試合と結果を残せず、新守護神の候補としてドンナルンマを検討していると噂されている。

 6月10日にUKメディア『マンチェスター・イブニング・ニュース』が仏メディア『レキップ』の報道を引用する形で、ドンナルンマは代表合宿中、プレミアリーグ移籍についてイタリア代表の同僚と話していたと報じた。

 ただドンナルンマは、イタリア代表として出場した同日のFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会欧州予選のモルドバ戦(2-0)後にイタリアメディア『スカイスポーツ』の取材に応じ、「自分の優先順位はパリに残ること。交渉で問題が起きるとは思わない」と語った。

 同選手の代理人エンツォ・ライオラ氏とPSGの間で契約延長交渉は数か月前から続いており、PSGが減俸を含む最終オファーを提示したと伝えられている。

 また、同報道によれば、ライオラ氏は「多くのクラブがドンナルンマに関心を寄せるのは当然だが、実際に手が届くクラブは限られている。現時点で彼は、欧州王者であるクラブに満足している」と語っている。