佐野海舟 写真:Getty Images

 日本代表MF佐野海舟は、6月10日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選のインドネシア戦でフル出場。MF遠藤航(リバプール)とのボランチコンビで安定感抜群のパフォーマンスを披露していただけに、現役選手から称賛を浴びている。

 佐野海舟はゴールやアシストこそなかったものの、持ち前のボール奪取能力や推進力をいかんなく発揮。後半途中にはMF佐野航大(NECナイメヘン)と兄弟でのそろい踏みが実現したことでも注目を浴びた。

 2024/25シーズンのブンデスリーガ全34試合スタメン出場で、リーグトップの走行距離(393.7km)をマークするなど、欧州で十分結果を残しているだけに、北中米W杯で日本代表の中盤を担う可能性も。そんな佐野について、インターネット動画配信サービス『DAZN』の代表戦中継でゲスト解説を務めたFW宇佐美貴史(ガンバ大阪)は「海舟はできないことがない。パスの選択も良く、ドリブルが上手いから運ぶこともできる」と最大級の賛辞を送ったが、このコメントがネット上で反響を呼んでいる。

 また、試合前にはテレビ朝日系で解説担当の内田篤人氏が「ブンデスでゴリゴリ活躍しているし、遠藤航に守備の負担がかかりすぎている。彼がまた来ることによって、遠藤自身の競争にもなるし、チームとしての新しい色にもなると思う。ボールを奪うだけではなく、前へ運ぶこともできる」と、佐野の代表復帰についてコメントしていた。

 鹿島アントラーズからマインツへの完全移籍が正式決定した直後の2024年7月に不同意性交の容疑で逮捕され、不起訴処分となっただけに、代表復帰を巡って様々な意見が上がっていた佐野。ただ、パナソニックスタジアム吹田では「佐野海舟」コールが湧き起こるなど、現地観戦したサポーターは同選手の復帰を歓迎しているようだ。