日本代表の森保一監督は6月10日に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選のインドネシア戦を前に、MF久保建英（レアル・ソシエダ）ら代表選手の言動に関する一部の指摘に対して持論を展開している。
テレビ静岡の公式YouTubeチャンネルで10日に公開された『サカろう』では、日本サッカー協会（JFA）のスポンサーであるホテル業界大手『アパグループ』の元谷一志社長兼最高経営責任者（CEO）や森保監督らが出演。話題が日本代表選手の特徴に及ぶと、出演者から「日本代表はどの監督であろうが、戦術のミーティングをして、戦術を話したがる」「代表選手が真面目に話したがる傾向は強みであり、弱点でもある」などと指摘される。
これに対して、森保監督は「そうですね…弱点になるんですか？」と笑みを浮かべながら反論。代表選手たちが戦術に関する議論を交わすことについて、こう自身の見解を述べている。
「私に対して（選手自身の意見を言う）とか、グループディスカッションを見ることに関して、めちゃくちゃ好きだしウェルカム。26人W杯の代表メンバーがいたら、26通りの戦術があって、それを聞けるんだと思ったらなんか嬉しくなる」
「監督、コーチ、チームリーダーである人たちの意見も何も言わず流されるのではなく、『こうやったら勝てるんじゃないか』みたいなことを意見出し合いながら、最後に試合に向かう部分でギュッと1つになって戦える。日本人の本当の良さ、団結心だなと思った」
久保やMF三笘薫（ブライトン）など、欧州トップレベルの舞台でプレーする選手が多いこともあり、森保ジャパンでは選手たちが主体性を持って自分自身の意見を言い合うシーンが多く見られる。指揮官は所属クラブで吸収した知見を代表チームに還元しようとする選手たちの姿勢を前向きに捉えているようだ。
