赤沢氏が毎週アメリカに通っており、今週末も最後の調整に行く見込みです。それで大筋合意できるか次第だとみています。今、アメリカは中国との交渉を優先していますが、これも今週中には一定の結論が出ます。もしも米中の落としどころが決まればアメリカとしては日本との交渉も進めるでしょう。とすれば両トップの関税交渉がスムーズになり土産となりますが、結論先送りになればこれは野党が責任内閣として能力なしと訴え、内閣不信任案を提出する格好の理由付けになります。
仮に解散総選挙となった場合、この展開の予想はたやすくないのですが、ずばり、自民党が少数与党でありながらも第1党を維持すると個人的にはみています。今の野党で自民党を超える人気があるところは残念ながらないのであります。ただ、争点は影の支配者、財務省に対して民意を代表する野党がどこまで戦えるかという構図になりそうです。
野党が主張する一時的消費税減税は財務省が頑なに拒否するでしょう。自民党も基本的にはそれに同意するのが主流派だと思いますが、高市氏は消費税減税を訴えています。とすれば高市氏は財務省にケンカを売ったわけでこれは次期首相候補としては一手、間違えたと思います。今、わざわざ言わなくてもよかったと思います。高市氏の線は大幅に後退したように見えます。
見方としては今の自民党の主流派がポジションを回復できるか、それが全てであり、石破氏と森山氏に降りてもらうことが党内の趨勢でしょう。そうなれば自民党は刷新感がでて息を吹き返す気はします。小泉進次郎効果も絶大だと思います。これで死にかけていた自民党内の勢力地図は大きく変わると言ってもよいでしょう。ただし、自民党農水族は厳しいと思います。
個人的には今の政権では内政のみならず、外交も含め、遅々として進まず、パンチ力もありません。おじいさんが子供を諭すようなスタイルはもう勘弁してほしいところです。衆参同日選挙、大いに結構じゃないでしょうか?