ジュビロ磐田 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田はオランダ1部NACブレダからベルギー人DFヤン・ファン・デン・ベルフを完全移籍により獲得した一方で、イスラエル人DFハッサン・ヒルに今夏退団の可能性が浮上。母国メディアが同選手の去就を報じている。

 2025シーズンのJ2リーグ戦でここまで出番なしと、磐田で厳しい立場に置かれているヒルの去就を巡っては、イスラエル『One』が5月27日に同国1部マッカビ・ブネイ・サフニンFC復帰の可能性を報道。マッカビ・ブネイ・レイナFCをはじめ国内他クラブと争奪戦の可能性も取りざたされている。

 すると、イスラエル『sport5』も6月9日に「サフニンFC指揮官はヒルの再獲得を望んでいる」と報道。その一方で「彼のもとにはイスラエル国内の他クラブからもオファーが届いている。現時点では契約を急いでいない。他の選択肢も検討している」と伝えているだけに、選手サイドは移籍先の選択で熟考を重ねているとみられる。

 2024年夏に磐田へ加入したヒルだが、両者の契約内容についてはイスラエル国内で「年俸35万ユーロ(約6000万円)の3年契約、移籍金は41万5000ユーロ(約7200万円)」と報じられている。磐田がわずか1年で同選手を放出するとなれば、移籍金が発生する可能性がある一方、契約解除により残り2年分の年俸を削減する可能性も考えられる。

 なお磐田はファン・デン・ベルフの他に、スパルタ・ロッテルダムで日本代表MF三戸舜介のチームメイトであるノルウェー人FWトビアス・ローリッセンを獲得に動いている模様。オランダ国内の複数メディアが報じているが、ローリッセンが加入するとなれば、外国人枠の兼ね合いでヒルが退団する可能性は高まりそうだ。