森保一監督 写真:Getty Images

 日本代表をFIFAワールドカップ北中米大会出場へと導いた森保一監督は、6月10日にインドネシア戦を控えるなか、代表選手に関する一部のネガティブな報道に言及。チーム全体に与える影響を語ったほか、MF久保建英(レアル・ソシエダ)など代表選手のマネジメントについて私見を述べている。

 テレビ静岡の公式YouTubeチャンネルで10日に公開された『サカろう』では、日本サッカー協会(JFA)のスポンサーであるホテル業界大手『アパグループ』の元谷一志社長兼最高経営責任者(CEO)や森保監督らが出演。指揮官は出演者から「ロマーリオのような噛み出るような能力を持った選手も代表チームに必要か?」と訊かれると、必要との認識を示した上で「個性は絶対的に大切だと思います。『俺が王様』、『俺が勝たせてやる!』と思っているような選手たちの集まりでなければ、やはりこう強い組織にはならないのかなと」と持論を述べている。

 そんな森保ジャパンには、規律違反により一時招集されなかったものの、代表復帰を果たした選手がいるという。一度の規律違反でも代表チームから追放しないスタンスについて、指揮官はこう自身の考えを述べている。

 「選手にも言動の中で自分の思っていることはできるだけ吐き出してもらおうとしているかなと思っている。メディアとかに出ると、それはルール違反だという形で(メディアが)取り上げて、チームが難しい状況になることはあるけど、大抵は『チームを良くするために』、『チームを勝たせるために』、『日本が世界で勝つために』という思いのもとから発言していることが多いので。そこは本人と話しながら、色々確認している」

 日本代表選手と森保監督の関係を巡っては、2024年2月にAFCアジアカップで準々決勝敗退という結果に終わった後、MF守田英正(スポルティングCP)が戦術面におけるチーム全体の約束事を定めるよう、森保監督に訴えるようなコメントを残したことが話題に。同選手は同年7月に「『もっと試合に向けて準備できるものがあったのでは』とか。詳細にもっとこだわりたかった、ということを(言った)」などと、発言の真意を説明している。