③【東京都】白金高架下 ─ 都会の真ん中に潜む異空間

白金台の住宅地のすぐそばにある高架下。
昼間でも人通りが少なく、どこか不自然な静けさを感じさせるこの場所。
実は、過去に通り魔事件が起きたという記録があり、地元では“あまり近寄らない方がいい場所”として知られています。
「足音だけが後ろからついてくる」「誰もいないのに話し声が聞こえる」といった不思議な体験をしたという声も少なくありません。
東京という大都市の中にも、ひっそりと“異界”が混じっているような──。
現実と非現実の境目を感じさせる不気味な空間です。
④【北海道】摩周湖 ─ 美しさに潜む死の誘惑

摩周湖は、その類い稀な透明度と神秘的な景観で知られ、「霧の摩周湖」とも呼ばれています。
しかし、実はこの湖には古くから“自殺の名所”という一面も。
湖のふちには柵などがなく、「景色に引き込まれたまま湖へ落ちていくような感覚になる」という証言も多数あります。
地元では、湖畔で行方不明になった人や遺体が見つからなかったケースもあり、「霧の日に行くと戻ってこられない」といった言い伝えが今も残されています。
その美しさに心を奪われた人たちが、戻れなくなってしまった──
まさに“静かな魔力”を持つ場所と言えるでしょう。
⑤【青森県】恐山 ─ 黄泉の国に一番近い場所

“死者の山”として名高い「恐山」は、1000年以上の歴史を持つ霊場。
イタコの口寄せが行われることで有名で、今なお多くの人が「亡き人との再会」を願って訪れます。
地面からは硫黄の匂いを含んだ湯気が立ちのぼり、岩肌は荒れ果ててまるで“地獄絵図”のような風景。
その一方で、湖に面した風景は驚くほど穏やかで、まさにこの世とあの世の“境界”のような空間です。
恐山を訪れた人の中には「金縛りに遭った」「帰宅後におかしな夢を見た」という体験を語る者も少なくありません。 その神聖さと危うさが同居する場所として、恐山は今もなお“特別な場所”であり続けています。