3. 理科室の人体模型

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理科室にある人体模型や骨格標本が夜になると動き出す──これは多くの学校で語られている怪談の定番です。

中には、「誰もいないはずの理科室で骨格模型が立ち上がった」「ホルマリン漬けのカエルが目を開けた」など、より具体的な内容も見られます。

これらは、理科室特有の“科学と死”が混ざり合った雰囲気に起因しているとも言えます。

また、実際に昔の教材に本物の人骨が使われていたという都市伝説も、恐怖の演出に拍車をかけています。

4. 階段の13段目

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普段は12段しかないはずの階段に、夜になると13段目が出現する──という怪談です。

13段目を踏むと異世界に連れて行かれる、足が抜けなくなる、突然背後に誰かが現れる、などの展開が語られています。

「13」という数字が不吉なものであるという海外の迷信の影響も受けている可能性があります。

学校という日常の場に、突如として“異界への入り口”が現れるという構図は、多くの子どもたちの想像をかき立ててきました。

5. 旧校舎の怪異

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使われなくなった旧校舎にまつわる怪談も、全国で語られています。

「夜中に旧校舎が現れる」「廊下に誰かの足音が響くが誰もいない」「首のない幽霊が徘徊している」など、ゾッとする話が多いのが特徴です。

旧校舎という“過去の記憶が残る場所”に対して、人はどこかしら畏怖の感情を抱きがちです。

古い木造建築のきしむ音や、薄暗い廊下が生む影が、不気味な怪談を自然と呼び寄せているのかもしれません。