佐野海舟 写真:Getty Images

 マインツ所属MF佐野海舟は、6月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対オーストラリア代表、インドネシア代表)へ挑む日本代表に招集。鹿島アントラーズ退団後に不同意性交の容疑で逮捕され、ブンデスリーガで活躍した同選手の代表復帰に、一部選手から反発の声が上がっているとの報道がある一方で、MF遠藤航(リバプール)は前向きなコメントを残している。

 佐野は鹿島からマインツへの完全移籍が正式決定した直後の2024年7月に不同意性交の容疑で逮捕。わずか数週間後に不起訴処分となり、現在はマインツの主力選手として活躍しているが、同選手の代表復帰には賛否含めて様々な意見が寄せられている。

 オーストラリア戦後、『文春オンライン』では佐野の代表復帰に関する特集記事が掲載。日本サッカー協会(JFA)関係者の話として「今回招集されなかったMF南野拓実(ASモナコ)、MF三笘薫(ブライトン)、MF堂安律(SCフライブルク)が、佐野の招集に反発」などと報じている。

 ただ一方、内田篤人氏をはじめ日本代表OBからは佐野の代表復帰に前向きな意見が。テレビ朝日スポーツの公式YouTubeチャンネルで6月10日に公開された『絶対に負けられない座談会!日本代表応援SP~ROAD to 2026~SEASON2』で、内田氏は「ブンデスでゴリゴリ活躍しているし、遠藤航に守備の負担がかかりすぎている。彼がまた来ることによって、遠藤自身の競争にもなるし、チームとしての新しい色にもなると思う。ボールを奪うだけではなく、前へ運ぶこともできる」と、佐野がチームに与える影響について解説している。

 すると、槙野智章氏は「遠藤にインタビューした時、本人は『佐野海舟とやったら面白い』と言っていた。よりサポートできることもあるんじゃないかなみたいな」とコメント。少なくとも現主将は佐野を歓迎しているとみられる。