FIFAクラブワールドカップのトロフィー 写真:Getty Images

 初の大規模開催となるFIFAクラブワールドカップ(CWC)2025は、6月15日にアメリカで開幕し、7月14日の決勝戦で頂点が決まる。世界の強豪32クラブが集い、約1か月間にわたって熱戦が繰り広げられる。

 大会前にOpta社のスーパコンピュータが1万回のシミュレーションを実施し、各クラブの優勝確率を算出。優勝最有力候補とされたのは、2024/25UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で優勝したリーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)で18.5%、続くのはプレミアリーグのマンチェスター・シティで17.8%、ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンが12.8%、セリエAのインテルが12.3%、ラ・リーガのレアル・マドリードが9.8%、そしてプレミアリーグのチェルシーが8.4%と続いた。

 この6クラブが有力候補とされ、全体の中でも抜きん出た評価を受けている。特にグループBに入ったPSGは、インテルを5-0で下したCL決勝を含め、勢いに乗っている。同グループではラ・リーガのアトレティコ・マドリード、ブラジルのボタフォゴ、メジャーリーグサッカー(MLS)シアトル・サウンダーズと同組に入り、PSGのグループリーグ突破率は91.6%、準々決勝進出率は75.4%と高水準を記録した。

 一方、2023年の大会王者であるシティはグループGに属し、セリエAのユべントスと共に16強入りが確実視されている。シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は過去にラ・リーガのバルセロナ、バイエルン、そしてシティで計4度のクラブ世界一を経験。今大会でもグループ突破率97.2%、決勝進出率29.6%と高い評価を受けた。

 他にも、ポルトガル1部ベンフィカ、ドイツ1部ボルシア・ドルトムント、ユベントス、アトレティコが5%前後の優勝確率で続いている。欧州勢以外では、サウジアラビアのアル・ヒラル、アルゼンチンのリーベル・プレート、MLSのインテル・マイアミ、ブラジルのパルメイラス、フラメンゴが上位16クラブに入った。