小見洋太 写真:Getty Images

 アルビレックス新潟は6月8日、FW小見洋太が柏レイソルへ完全移籍すると公式発表。移籍決断に至るまでの経緯が話題になっているが、かつて新潟に在籍していた鈴木慎吾氏の過去コメントにも注目が集まっている。

 現在22歳の小見は、埼玉県の強豪・昌平高校を経て、2021年に新潟へ加入。プロ2年目にJ2リーグ戦23試合の出場で4ゴールを挙げ、クラブのJ1昇格に貢献すると、2023シーズン以降も攻撃陣の中心選手として活躍。2025シーズンはここまでリーグ戦16試合の出場で2ゴール1アシストをマークしていたが、シーズン途中で新潟を離れることになった。

 小見は新潟の公式サイトを通じて「プロサッカー選手として、人間として、より成長するために今の自分がどうするべきか考えた結果、この居心地が良すぎるほどの”街”を離れ、新たな環境でチャレンジするべきだと感じました」と移籍の理由を明かしている。

 いちサッカー選手としてさらなるレベルアップを図る上で、コンフォートゾーンから抜け出す必要性を感じたとみられるが、過去の新潟所属選手では鈴木氏も退団時に「(新潟の)サポーターは温かすぎる」などとコメント。少なからず小見と同じく新潟での居心地の良さを感じていた可能性が考えられる。

 ネット上では、小見のコメントや2007年に新潟から大分トリニータへ移籍した鈴木氏の発言を比較するコメントが挙がっているほか、新潟退団の経緯に対して複雑な思いを漏らすサポーターも散見されている。

 プロサッカーの世界で成長すべく、移籍が必要と考える選手は一定数存在する。ただ一方で、居心地の良さ等のコメントに対するサポーターの心理も理解できるだけに、退団時のメッセージにおける言葉選びは難しいかもしれない。