
パルマ所属の日本代表GK鈴木彩艶には、以前からマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、ナポリからの関心が報じられているが、ここに来てミラン移籍の可能性が浮上している模様。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の記者がこれを伝えているが、鈴木の移籍報道に否定的なコメントが多数寄せられている。
ガゼッタ・デッロ・スポルトのルカ記者は6月8日にXで「パルマの鈴木は、ミランがマイク・メニャンの代わりとして評価しているゴールキーパーのひとりだ」とポスト。MF本田圭佑(現無所属)の古巣へ加入する可能性をリポート。ベルギーの移籍市場に詳しいジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏が「ファンタスティックなゴールキーパーで、トップアイデア」などと反応している。
しかし、当該投稿のコメント欄では鈴木の獲得に対する反対意見が殺到。鈴木とメニャンの能力を比較した上で、日本代表守護神の能力を過少評価する意見が相次いでいるほか、ゴールキーパーの去就報道を巡りミラン首脳陣への批判も。本田がミランで結果を残せなかったとして、アジア人の獲得を見送るよう求める声も上がっているほか、肌の色に言及するなど、差別的な投稿も散見されている。
ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)での活躍が評価され、2024年夏にパルマへ完全移籍した鈴木。パルマでも正守護神としてクラブをセリエA残留に導いた。そのパルマとの契約は2029年6月30日まで残っているが、ビッグクラブへステップアップ移籍の噂は絶えない状況。浦和レッズ在籍時と同様、ユナイテッドからの興味が報じられているほか、5月にはチェルシーも同選手の獲得に動く可能性が取りざたされている。
また、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は、6月はじめにナポリ移籍の可能性を報道。これによると、ナポリとパルマの幹部が鈴木の去就について話し合ったという。同選手はセリエA第37節でナポリ相手にクリーンシートを達成しただけに、対戦相手の目に留まったとみられる。