
北海道コンサドーレ札幌はブラジル2部シャペコエンセからFWマリオ・セルジオを獲得する模様。元FC東京所属選手のFWペロッチと2024シーズン途中までチームメイトだったブラジル人ストライカーの移籍金は市場価値と比べて安価とみられる。
セルジオの去就を巡っては、ブラジル『Mais Sports』が5月29日に「シャペコエンセのもとに、Jリーグクラブから獲得オファーが届いた」と報道。オファーの内容は「保有権の50%取得で移籍金400万レアル(約1億円)」というものだったが、シャペコエンセは移籍金が低いとして受け入れなかった。
6月にはシャペコエンセの幹部がセルジオの今夏残留を明言していたが、8日になって状況は一変。同クラブの情報に詳しいランヘル記者が「交渉が進展。セルジオのJリーグ移籍が迫っている。シャペコエンセはネト・ペソアの獲得に向かっている」と伝えると、ブラジル『ge』も同様の内容を報道。一部では札幌が移籍先だと取りざたされているが、すでに一度オファーを却下されたとみられるだけに、移籍金は400万レアル以上であるかもしれない。
現在29歳のセルジオは、身長181cmで左利き。ECバイーアやパイサンドゥSCなどブラジル国内複数クラブを渡り歩いており、2024年3月にミラソウFCからシャペコエンセへ移籍。加入1年目にブラジル2部リーグ戦30試合の出場で7ゴールを挙げている。そして2025シーズンはサンタカタリーナ州選手権全15試合スタメン出場で7ゴールを奪うと、ブラジル2部リーグ開幕から7試合続けて先発出場し、3ゴールをマーク。シーズン序盤から結果を残していたが、5月17日の第8節クイアバ戦から出番がなかった。
なお、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、セルジオの市場価値は400万ユーロ(約6億5,400万円)。シャペコエンセ移籍直後の2024年4月と比べておよそ4倍になっているだけに、札幌が市場価値を大きく下回る移籍金で獲得した可能性も考えられる。