知性と聞いて多くの人がまず想起するのは、知識量などの「頭の良さ」でしょう。しかし、職場・学校・日常のあらゆる場面において、なぜか周囲の人を惹きつけてやまない人物は必ずしも高学歴でも博識でもないことがあります。彼らが持つ知性とは、テストで数値化できるような能力ではありません。

そこでSirabee取材班は、周りを惹きつける人が持っている知性について聞いてみました。

■論理的思考と構想力

「直感や感覚も大事だけど、道筋を立てて矛盾なく考えられる人とか、物事をまとめ上げられる力がある人って、『頭をちゃんと使っているな』とかっこよく見える。論理的思考と構想力があるってだけで感心するし、知性があるって誰もがわかる。

コレって年齢を重ねれば勝手に身につくわけではないから、本人が今までどう頭を使ってきたかが見えるよね」(30代・女性)

■ユーモアセンス

「数学とか化学ができても会話が面白くない人って、周りを惹きつける力は弱い。勉強はイマイチでもユーモアセンスがある人ほど性別問わずモテている気がするんだよね。

ユーモアセンスって、面白い人の話とかたくさん聞くだけでも案外頭に残って、いざというときにサラッと面白いひと言が言えたりする」(20代・女性)

■コミュニケーション能力と応用力

「個人的にこの人すごいなって感じるのは、コミュニケーション能力が長けている人と、応用力がある人。学力があってもコミュニケーション能力がヤバかったら、生きていくうえで賢いとは思わない。

あと、言われたことはできるけど、言われたこと以外のことはできない&想像力がないのは知性を感じない」(30代・女性)

IQが高くても、人を遠ざけてしまう人がいる一方で、特別な知識や地位がなくても周囲を惹きつける人がいます。その違いを生むのは、感情知性・会話知性・社会的知性といった、関係性の中で発揮される知性です。

現代社会は、“人とどうかかわるか”という力が問われる時代でもあります。つまり真に魅力的な人間性とは、知識量ではなく、人の心をどう扱えるかという知の質に宿るのではないでしょうか。

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(取材・文/Sirabee 編集部・   美佳