埼玉県秩父市を流れる荒川は、日本で一番早くアユのトモ釣りが解禁されることで有名な河川。2025シーズンは4月26日(土)に解禁した。私は解禁翌週の5月4日(日・祝)に今シーズン初釣行したが、この日はポイントが絞れず貧果に終わった。その後前回の反省を活かし5月11日(日)の午後と、12日(月)の午前中の半日ずつ荒川へ釣行した。その様子を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・新井智貴)
荒川でアユ釣り
5月11日は昼過ぎに到着。すでに多くの釣り人が攻めたあとで、厳しいと予想された。

オトリ店や知り合いに話を伺ったところ、例年とは様子が違い放流したアユがどんどん上流へ上っているとのこと。そのアドバイスに従い柳大橋のさらに上流へ入川した。

ポイントの状況とタックル
川相としては岩盤底で比較的フラットではあるが、低い段差の落ち込み、掘れ込みなど、じっくり観察すれば群れアユが溜まるポイントはある程度絞れた。読みどおり、そういったポイントを大きな群れがゆっくりと回遊しているようだ。

解禁初期の放流狙いということで特に特別な仕掛けは用意せず、8.5mの竿にフロロカーボンライン0.175号、ハナカン周りはノーマル、掛けバリは早掛けタイプの6.5号4本イカリとした。

群れアユ狙いで入れ掛かり
まずは養殖オトリにハナカンを通し群れアユを驚かせないよう、オトリが自然に群れに向かって泳ぐように操作していく。オトリが群れに入った瞬間、一発で掛かった。群れアユ崩しパターンで入れ掛かりに突入。半年ぶりの鈍ったトモ釣り感覚を取り戻すため、最速の手返しを心がける。
