図4が金融保険業における固定資本減耗 対国内総生産比の推移です。
近年のフランスの上昇具合が印象的です。
日本は主要先進国の中ではやや低い水準から、上昇傾向が続く事で中程度となっています。
5. 対国内総生産比の国際比較
最後に、対国内総生産比の国際比較をしてみましょう。

図5 固定資本減耗 対国内総生産比 金融保険業 2022年OECD Data Explorerより
図5が2022年の固定資本減耗 対国内総生産比の国際比較です。
フランスが23.3%で先進国トップというのが特徴的です。
日本は10.4%でOECD30か国中14位、G7中4となっていて、先進国では中程度となります。
6. 金融保険業の固定資本減耗の特徴
今回は経済活動のうち金融保険業の固定資本減耗について着目してみました。
金融保険業では、ATM以外にも、窓口業務なども少しずつ無人化が進むと見られますね。
AI技術が進めば、融資の査定なども無人化・自動化が進むかもしれません。
人が介在するサービスが減少していくのか、新たに人にしかできない金融サービスが生まれてくるのか大変興味深い分野の1つではないでしょうか。
統計データからもそのような変化を垣間見ることができるかもしれません。
皆さんはどのように考えますか?
編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2025年6月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。