未解決の謎とAAROの姿勢
今回機密解除された映像「25-SCR150」に映る物体は、ゆっくりと自転しながら、その自転とは異なる速度で移動している。これは遊園地などで見かける、ジャンボジェット機の形をした大型の風船のように、水平方向のバランスを保つように設計された物体にとっては難しい動きと言えるだろう。
AAROの公式サイトには、他にも説明済みの映像が掲載されているが、中には未解決の事例も存在する。例えば、2024年5月16日に撮影された赤外線映像には、物理的な物体の存在と一致する可能性のある特徴を示した、明らかなコントラスト領域が映っていた。しかし、それを裏付ける遠隔測定データや複数のセンサーからのデータが不足していたため、AAROは観測された特徴がセンサーの誤作動なのか、それとも物理的な物体からの熱放射や反射なのかを判断できなかった。そのため、この事例は「未解決」として記録されている。
AAROによるUAP情報の公開は続くが、その分析や結論に対しては、依然として様々な意見や懐疑的な視線が向けられている。透明性の高い情報公開と、科学的な検証が今後も求められるだろう。
参考:Espacio Misterio、AARO、ほか
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