元読売ジャイアンツの高橋尚成氏が、自身のYouTubeチャンネル『高橋尚成のHISAちゃん』を更新。右肩インピンジメントで離脱中の佐々木朗希投手の「治療方法」について持論を展開した。
■インピンジメントのメカニズムを解説
右肩インピンジメントのため故障者リストに入っている佐々木投手の現状や、治療方法をなどを高橋氏が語った今回の動画。
同氏はインピンジメントに至るメカニズムを身振り手振りを交えて解説したうえで、「なにかが挟まっているような感じがするというのが症状」と語った。
■佐々木投手はどう治療するべきなのか
スタッフはインピンジメントの治療法について、一般的な指標と前置きしたうえで「保存療法だと復帰確率80~100%で治療期間は3カ月から6カ月、手術だと68~78%で、期間が1年」と紹介する。
話を聞いた高橋氏は「僕は自然に治るんだったら、そっちを選んだほうがいいと思います。まだ若いですし」と保存療法を推奨。
理由を「肩はグルグルと回るので、手術をすると可動域が狭くなったりとか、内旋、外旋がうまく働かなくなって、球が遅くなったり、球のキレがなくなったりとか、なかなか肩が上手く動かない、機能しないでダメになっていく選手のほうが、多いイメージがある」とコメントした。
■自然治癒を推奨
さらに高橋氏は肘の手術は、肩との構造上の違いから、成功すると痛みが消え、良いパフォーマンスが出るが、「肩はそういうわけにはいかないと思う」と力説する。
佐々木の治療方法には「自然治療で僕は直したほうがいいなと思う」と手術ではなく、保存療法を改めて推奨。
また、インピンジメントに至った要因にはマウンドの固さやボールの違いを挙げ、その理由を語っていた。
■超一流投手が苦しんだ肩痛
肩の痛みは投手生命を脅かす重大な故障だ。元福岡ソフトバンクホークスの斉藤和巳氏や元東京ヤクルトスワローズの伊藤智仁氏など、超一流の投手が肩の痛みをきっかけに引退した。
一方で昨年山本由伸が右肩腱板の損傷で戦線を離脱したものの、今季は安定した投球を見せており、復帰するケースも多々ある。
佐々木は「関節唇損傷」など、現時点では「重症ではない」と発表されている。