
元U20日本代表FW坂本一彩は、ガンバ大阪からベルギー1部KVCウェステルローへ期限付き移籍中だが、2025年夏に完全移籍へ移行する予定。海外挑戦1年目で結果を残したが、チームメイトと同じく監督とのコミュニケーションで問題を抱えていた可能性があるという。
現地メディア『Het nieuwsblad』は6月5日、2024年7月からチームを率いているティミー・シモンズ監督の去就を特集。ウェステルローは2024/25シーズンのベルギー1部リーグ戦を9位で終え、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ出場権をかけたプレーオフでも6クラブ中2位という結果だったが、監督交代に可能性がある模様。記事では「クラブ内部では監督の解任を求める声が上がっている。ここ最近、クラブとのビジョンの相違が表面化している。選手たちから、ロッカールームでコミュニケーションが難しいという不満が噴出している」と綴られているが、不満を抱いていた選手名は明らかにしていない。
チーム内で不協和音があると考えられるが、そんな芳しくないチーム状況でも坂本は主力選手として活躍。1月19日のアントワープ戦でデビューを果たすと、デビュー2戦目で早くも移籍後初ゴール。その後はほぼ全試合でスタメン出場して5ゴールと、海外挑戦1年目にしては十分な結果を残している。
そんな坂本の今後については、ウェルステローが2025年1月に獲得を発表した際、公式サイトにて「2024/25シーズン終了後に3年契約を結ぶ予定」とアナウンス。G大阪は期限付き移籍期間や完全移籍移行の可能性について触れていないものの、レギュラーに定着しただけに、クラブは必要不可欠な戦力として高く評価しているとみられる。
坂本個人としては成功を収めたものの、クラブ全体が問題を抱えている今、シモンズ監督の去就が同選手やチームにどのような影響を与えるのか注目したいところ。監督交代による序列の変化も考えられるが、いずれにせよ同選手が2025/26シーズンにさらなる飛躍を遂げ、ウェルステローも好成績を残すことを期待したい。