2人目はアメリカのシンシナティに所属するFW久保裕也。

高校3年生だった2011シーズンには京都のトップチームに2種登録され、30試合に出場して10ゴールを挙げる活躍を見せた。更に同シーズンの天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)では、横浜F・マリノスとの準決勝で延長後半11分に決勝ゴール、FC東京との決勝戦でも途中出場でゴールを挙げるなど日本サッカー界に大きなインパクトを残している。翌2012シーズンには日本代表にも選出され、その後はスイスのBSCヤングボーイズ、ベルギーのKAAヘント、ドイツの1.FCニュルンベルクを経て2020シーズンに現所属のシンシナティに移籍している。

高いテクニックとスピード、左右両足から放たれる精度の高いシュートが魅力であり、万能型FWと言えるだろう。FWの層に厚みを持たせたいFC東京としては、狙っていきたいところだ。

三好康児(ロイヤル・アントワープ所属時)写真:Getty Images

三好康児(VfLボーフム)

3人目はドイツのVfLボーフムに所属するMF三好康児。

川崎フロンターレのアカデミー育ちであり、2015シーズンにはDF板倉滉(現ボルシア・メンヒェングラートバッハ/ドイツ)と共にトップチームに昇格した。持ち前の積極的な仕掛けでドリブルを展開し、シュートやパスなど常に最適なプレーを選択できる判断力も持ち合わせている。さらに攻撃面だけでなく、守備面でも積極的なハードワークやプレスでチームに貢献している。

2018シーズンに川崎から北海道コンサドーレ札幌へ期限付きで移籍。翌シーズンには横浜F・マリノスに移ったが、8月にベルギーのロイヤル・アントワープへ移り、2023シーズンにはイングランドのバーミンガム・シティへ。2024シーズン夏に現所属のVfLボーフムへ加入している。海外での経験を積み着々と成長した姿を見せている三好。2024/25シーズンを18位で終えたボーフムは2部への降格が決定しており、タイミングとしては日本への復帰もあり得るだろう。