
レアル・ソシエダ所属MF久保建英は現在、日本代表の一員としてFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選に挑んでいるが、ソシエダ退団は決定的である模様。バイエルン・ミュンヘン、バルセロナなどが移籍先候補として報じられる中、日本代表OBの内田篤人氏に対して自身の去就を語っている。
6月6日放送の報道番組『報道ステーション』(テレビ朝日系)では、久保と内田による対談特集が組まれた。久保は2024/25シーズンのラ・リーガ36試合出場で5ゴールと結果を残したが、ソシエダは序盤の低迷もあり、11位でシーズンを終了。それだけに、本人は「今季はゴールを決めようと思ったら、自分で何とかしないといけない。その反面、チームとしての不甲斐なさとかもどかしかった」と、表情を曇らせながらシーズンを振り返っている。
また、同選手は内田氏から移籍の可能性を訊かれると、「強い仲間と一緒に強いクラブと戦いたい」などとコメント。UEFAチャンピオンズリーグ参戦やビッグクラブでのプレーを望む自身の思いを前面に押し出したほか、すでに佃ロベルト氏が代表取締役を務める『スポーツコンサルティングジャパン』から『Sport360』へエージェントを変更しているだけに、この夏の移籍はほぼ確実とみられる。
久保とソシエダの契約は2029年6月まで残っているほか、5,000万ポンド(約97億円)の契約解除条項が設定されている模様。高額な契約解除金の支払いの可否が移籍に向けてのポイントとみられるが、5月下旬の時点でDF冨安健洋所属のアーセナル、MF遠藤航所属のリバプールなど、プレミアリーグ方面からの関心が報じられているほか、バイエルンもクラブ内で日本代表アタッカー獲得の可能性が議論されているという。
ソシエダのチーム編成やチームメイトのパフォーマンスに対して、不満を抱いているとみられる久保。ソシエダの会長は5月29日の会見で「私たちに彼を移籍させる考えは一切ない」と放出に否定的な姿勢を見せたが、本人の思いや代理人の変更など水面下の動きを踏まえると、この夏に両者の関係が終わる可能性は十分考えられる。