「オーベルジュ・ニコラ・フラメル」は、パリの人気シェフ、アラン・ジェアムが2007年にオープンした、彼の最初のお店。アランの他のお店は大体行っているけど、ここはまだ来たことなかった。

アランの料理といえば、故郷レバノンの香りがあちらこちらに香るものが多いけど、ここは、正統派のフランス料理。ネオビストロ的だったのが、コヴィッド後に少しガストロノミーよりにしたそう。

1407年の建立で、パリで一番古い建物と言われている

なるほど、ザ・ガストロノミーな料理の数々。

4種のアミューズは、フレッシュだったりパンチ効いてたり、ちょこちょこ楽しい味がして、アラン的。

前菜前の、セロリクリーム&ブリオッシュの一皿が、おいしすぎて大興奮!うひゃ〜。アランがパン屋さん開くことがあれば、このブリオッシュはもちろん、クリームも絶対売って欲しい。この後ももちろんおいしいのだけれど、これが、今宵のピカイチ。

ホタテ&カリフラワーにカヴィア、ポワロー&キウィ&アーモンド、それぞれ、食材の組み合わせ方が、とてもいい。同じアランでも、パサールがいつも、同系色食材はよいマリアージュ、と言っているのがよくわかる。

マトウダイと仔牛の背肉&胸腺もきっちりおいしくて、ソースがちゃんとしているところとか、ほんと、フランス料理だなぁ。

ラロスの焼きたてパンと、金塊モチーフのバター ニコラ・フラメルは、錬金術師だったという説もあるから、かしらね

フロマージュケースの中の子達がとても美味しそうなので、デセールの代わりにフロマージュ。MOFフロマジェ、ベルナール・ミュール・ラヴォーによる熟成で、とてもおいしい。

友達のデセールもしっかりたっぷり味見させてもらう。

料理おいしいし、サーヴィスもとてもいい感じだし、雰囲気もよし。

横のテーブルは、ローザンヌから来た食いしん坊で、スイスのレストランやワイン、そしてナイフの話で盛り上がる。何年か前、グスタードで出会った感動的な肉用ナイフの話をすると、当然のように知ってて、世界最高ナイフだよね!で同意。