
韓国代表が2026FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選で唯一の無敗を維持している。日本やイランといった強豪が黒星を喫する中、堅実に勝点を積み重ねている。
ホン・ミョンボ監督率いる韓国代表は、6月6日にイラク・バスラで行われたアジア最終予選グループB第9戦でイラク代表を2-0で下し、勝点19(5勝4分)でグループ首位を維持した。これにより、10日のクウェート代表との試合結果にかかわらず、グループ2位以内が確定し、1986年メキシコ大会から続く11大会連続でのW杯本大会出場を決めた。
韓国代表のW杯本大会連続出場記録は、ブラジル、ドイツ、イタリア、アルゼンチン、スペインに続く6番目の長さとなる。また、1954年スイス大会を含めた通算12回の出場はアジア最多だ。
一方、韓国と同じくトップシードだった日本代表とイラン代表は、第9戦でいずれも黒星を喫した。日本は5日、オーストラリア・パースで行われたグループC第9戦でオーストラリア代表と対戦し0-1で敗北。オーストラリアの試合終了間際の決勝点により、12試合ぶりの黒星となった。日本代表の森保一監督は既に本大会出場を決めていたことから、本大会でのターンオーバー制を意識してか、A代表経験が浅い選手を多く起用した。
同様にイラン代表も、6日に行われた第9戦でカタール代表に0-1で敗れた。試合はカタール・ドーハのアル・トゥマーマ・スタジアムで行われ、前半35分にイランの選手が退場。カタールは数的優位を得て前半41分に決勝点を挙げた。この敗北により、イランはFIFAランキングで日本を逆転する機会を逸した。
これらの結果を受け、韓国は今回のアジア最終予選で唯一無敗を維持している国となった。グループステージ最終節となる10日の最終戦でのクウェート代表に勝利すれば、無敗のまま北中米W杯本大会へ進出する唯一のアジアチームとなる見込みだ。