マイケル・オルンガ 写真:Getty Images

 元柏レイソル所属選手のケニア代表FWマイケル・オルンガは、2024/25シーズン限りでカタール1部アル・ドゥハイルSCを退団。Jリーグ移籍待望論が湧き、先日には浦和レッズからの関心が報じられたが、水面下で争奪戦が激化しているという。

 オルンガの去就を巡っては、ケニア関連のサッカー事情に詳しいスポーツコンサルタントであるオレ・テヤ氏が、5月30日にJリーグ再挑戦の可能性、浦和からの関心を報道。しかし、浦和は6月の特別登録期間でFW小森飛絢を獲得したのみ。FIFAクラブワールドカップ前の補強はこれ以上ないとみられる。

 UAEのドバイに拠点を構えるクラブからの関心も取りざたされているオルンガだが、中東メディア『alarab』は6月5日に「UAE1部アル・アラビSCがオルンガの獲得に向かっているが、交渉は難航している」とリポート。同選手の現状について「中東や欧州からオファーが殺到している。今後、移籍先を変える可能性がある」と伝えているだけに、依然として去就は不透明とみられる。ただ、潤沢な資金を有する中東・欧州クラブとの争奪戦となれば、Jリーグ移籍の可能性は低いと考えられる。

 現在31歳のオルンガは、2018年8月から2シーズン半にわたり柏に在籍。絶対的ストライカーとして、J1昇格に貢献したほか、2020シーズンにはJ1リーグ戦で28ゴールを挙げ、J1リーグ得点王とJリーグMVPのタイトルを獲得。2019年のJ2最終節で京都サンガから8ゴールを奪うなど、驚異的なパフォーマンスで日本のサッカーファンの支持を得た。

 アル・ドゥハイルSCでは2021/22シーズン、2022/23シーズンと2年続けてカタール1部の得点王に。2023年2月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦で、日本代表DF谷口彰悟とピッチで対峙したことにより話題を呼んだほか、2024/25シーズンもリーグ戦19試合の出場で12ゴールをマーク。在籍4年半で通算130ゴールを挙げてクラブを去っている。