佐野航大 写真:Getty Images

 オランダ1部NECナイメヘン所属MF佐野航大は、実兄のMF佐野海舟(マインツ)とともに、6月にFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合に臨む日本代表に招集。オーストラリア戦では出番が無かった元ファジアーノ岡山所属選手には、すでに複数クラブからの関心が報じられているが、日本代表OBの内田篤人氏が海外スカウトの評価を伝えている。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で6月6日配信開始の「内田篤人のフットボールタイム」では、日本代表の新戦力が話題に。佐野航大について、内田氏は「スカウトが『いいぞ』と(評価していた)。U20日本代表で指導していたけど、フランス遠征の時に20,30人程度スカウトがいた。ドイツ人が『佐野航大いいな』と言っていた」とコメントしている。

 年代別代表でプレーしている時から、欧州クラブのスカウトから注目されていた佐野だが、ナイメヘンとの契約は2028年6月30日まで。しかし、海外メディア『HierOpZuid』は2025年4月の時点でオランダ1部フェイエノールトやドイツ国内2クラブからの関心を報じている。

 また、日本人選手の情報に詳しいジェラルド氏は5月下旬に「アヤックスかPSVアイントホーフェンへ移籍する可能性は十分にある」とリポート。2024/25シーズン限りでナイメヘンを退団する可能性もあわせて伝えるなど、ステップアップ移籍が現実味を帯びている。

 AFC U20アジアカップ、FIFA U20ワールドカップへの参戦をはじめ、国際舞台で多くの経験を積んでいる佐野航大。ブンデスリーガ挑戦、兄海舟との直接対決も期待されるが、まずはA代表でのパフォーマンスに注目したいところだ。