谷晃生 写真:Getty Images

 日本代表は6月5日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、オーストラリア代表と対戦。多くの主力組がベンチスタート、招集外となる中、スタメン出場したMF鎌田大地(クリスタル・パレス)のパスミスやDF瀬古歩夢(グラスホッパー)の対応から失点して0-1で敗れたが、海外ではオーストラリア戦でスタメン出場した選手の多くがW杯本大会の代表メンバーから落選すると予想されている。

 オーストラリア戦のスタメンでは、鎌田やDF町田浩樹(ユニオンSG)を除き、ほぼ新戦力に。MF俵積田晃太(FC東京)、MF平河悠(ブリストル)が代表デビューを飾ったほか、代表復帰のMF佐野海舟(マインツ)、MF鈴木唯人(SCフライブルク)、DF渡辺剛(KAAヘント)も前半キックオフからピッチに立った。

 しかし、オーストラリアの堅い守備を前にFW大橋祐紀(ブラックバーン)を中心とした攻撃陣は苦戦。守備陣では町田と渡辺が負傷交代したほか、GK谷晃生(町田ゼルビア)はキックミスからピンチを招くなど、安定感を欠いた。

 海外メディア『DeadBall TV』は、オーストラリア対日本の試合結果を受けて「日本はオーストラリア戦でスタメン出場した選手のうち、8人はW杯の代表メンバーに名を連ねることはないだろう」とリポート。選手名こそ挙げなかったが、谷をはじめ代表メンバーに定着している選手でさえ、落選の可能性があるとみられる。

 その上で、同メディアは「新戦力を試すという行為と、ローテーションのための愚かなローテーションがあるが、森保監督は後者を好むようだ」と、皮肉を交えながら指揮官のメンバー選考や起用法に関する見解を披露している。

 オーストラリア戦の結果から、主力組と新戦力のレベル差が浮き彫りとなった森保ジャパン。9月以降の国際親善試合では再び堂安や伊東など、今回招集外だった主力選手が代表メンバーに復帰するとみられる。W杯本大会にむけての生き残りをかけた戦いはすでに始まっている。