茨城県神栖市を流れる常陸利根川は今が旬。顔を出すのはヒレピン美ベラで、時には尺半クラスの大型まで飛び出す。広大な水面を眺めながらの肉弾戦は一度味わうと病みつきになること間違いなし。水平護岸で足場がよく、駐車スペースが十分あるのも嬉しい限り。風薫る5月、爽やかで熱い釣りを堪能しに「ヒタチ」へ行こう。
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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)
常陸利根川の概況
常陸利根川は霞ヶ浦の下流域となり、最下流部の常陸川水門(潮止め水門)を介して利根川に繋がる1級河川。グーグルマップなどでは西浦から下流を常陸利根川と表記しているが、釣り人一般の認識では外浪逆浦から下流を常陸利根川、上流を北利根川と呼ぶのが習わしとされている。
古くから「大型の常陸」と呼ばれ地元では人気の釣り場。40cm超が釣れ盛った時代もあり、フラシが立ったなどの逸話も多い。近年はアメリカナマズやダントウボウなど外来魚が目立ち人気を落としているが、それでもこの時期になると多くの釣り人が並ぶ。
例年4月ごろから釣り人が増え始めるが、今年は釣れ出しが早く3月中旬から釣り人が並んでいた。現況はどのポイントでも竿の曲がりはよくツ抜けが可能で、40cm超もポツポツ顔を見せている。
4月13日(日)におこなわれた地元釣り会の例会では優勝で7kg超、大型賞が41.8cmを記録。野釣り場でこの成績なら狙う価値は十分あるだろう。
ポイント
常陸利根川のポイントを紹介しよう。
日川テトラ
ボート店・海洋マリーナ付近を呼ぶ。ここは常陸利根川きっての水深を誇り、年間を通して釣り人が入る人気ポイント。水門の下流側が特に人気で多くの魚が居着いている。水深は4本弱~4本半。竿は14尺以上。流れが弱い日は竿いっぱいでバランスの底釣りが楽しめる。
