「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」(吉田松陰)とは、実に至言であります。「未来を鉄の扉で閉ざ」すことなく足元をちゃんと見つつ「今ここに」真に生きる姿勢を持ち続けられたなら、結果として未来という永遠も見えてくるものでしょう。江戸期の臨済宗僧侶で正受老人(しょうじゅろうじん)の名で知られる、道鏡慧端(どうきょうえたん、1642年-1721年)禅師の言に『一大事とは今日只今の心なり』とあります。人間、明日死ぬやも分からぬ中で「今ここに」その時に、如何なる心根(こころね)でいるかが大事だということです。
編集部より:この記事は、「北尾吉孝日記」2025年6月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。