OTP認証に代わる認証技術として注目
インドでは、オンラインバンクでの送金時などに、ワンタイムパスワード(OTP)での認証が必須になっている。しかし、なおもハッキングやフィッシング詐欺などが横行し、より安全な認証手段の必要性が高まっていた。
今回の協業は、インドのファイナンス市場でセキュリティが大きな課題となるなか、KadambaグループのオーナーであるAnantkumar Hegde氏(以下、クマール氏)が、PAY ROUTEのIDやパスワードを使わないRC-Authに強く関心を示したことに端を発している。
クマール氏は、RC-Authについて「クレジットカード情報を含む個人情報が盗まれるリスクを回避しながら、従来よりもセキュリティの高いログインや決済を実現できることが強み。また、OTPのような二段階認証の必要がないため、非常にシームレスでユーザーも利用がしやすそうだ! 今後、安全性を一緒に立証することができれば、インド国内でスタンダードになりうる認証だと感じる」と評価している。彼の言葉からは、RC-Authがインド金融市場のセキュリティ基準を塗り替えるかもしれない、という期待感が伝わってくる。
PAY ROUTE、今後の展望
PAY ROUTEでは、6月から、ISO27001の取得およびNPCI(National Payments Corporation of India:インド国立決済公社)からの認証取得に向けて動き出している。
さらに、Kadambaグループが提供するEコマースのサービスログインの認証においても、RC-Authの導入を予定していく予定だ。
今回の、一般ユーザー向けサービスでのRC-Auth導入・運用開始は、インドのファイナンスセキュリティ全体の向上につながる第一歩といえる。
今後はより、セキュリティ分野における日本とインドの技術連携を加速させるとともに、RC-Authと決済システムを組み合わせた決済サービス「ROUTE PAY」の展開も視野に入れ、消費者が安心してオンラインサービスを利用できる社会の実現を目指すという。
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