米フロリダの空に現れた奇妙な夕焼けが、人々の度肝を抜き、現実世界への疑念を抱かせている。「まるでコンピューターグラフィックのバグみたいだ」「私たちはシミュレーションの中で生きているのでは?」――SNSではそんな声が飛び交い、ちょっとしたパニック状態に陥る人もいるほどだ。

 世界は驚くべき自然現象に満ちており、かつて古代の人々がそれらに神秘的な説明を与えたのも無理はない。しかし、科学技術が発達した現代では、そうした現象の多くが解明されている。…はずなのだが、今回ばかりは「いやいや、これは何かの間違いだ。私たちの存在自体がプログラムされた幻で、実は壮大なコンピューターシミュレーションの中にいるんだ!」と主張する声が後を絶たない。

 この「シミュレーション仮説」、キアヌ・リーブス主演の映画『マトリックス』以降、特に人々の間で囁かれるようになった気がするが、それはさておき。フロリダの夕焼けは、確かに人々の心をざわつかせ、現実を疑わせるには十分なインパクトがあったのだ。

濃すぎるオレンジ?SNSを駆け巡った奇妙な光景

 実際に投稿された画像を見ると、異常に濃く鮮やかなオレンジ色や赤色に染まっており、まさに異様としか言いようがない。

“オレンジすぎる太陽”出現!?「シミュレーション世界のバグか?」住民パニックの真相とは?の画像2
(画像=画像は「Facebook」より)
“オレンジすぎる太陽”出現!?「シミュレーション世界のバグか?」住民パニックの真相とは?の画像3
(画像=画像は「Facebook」より)

 これに対し、X(旧Twitter)ユーザーからは、「我々はシミュレーションの中に住んでいる」というシンプルなものから、「私の意見では、太陽が何かしら侵害されたんだ」「マトリックスが壊れた」といった、SF映画さながらのコメントが相次いだ。まるで世界の終わりでも始まるかのような騒ぎっぷりである。