就活では、多くの学生が連続して不採用を経験します。大切なのは、不採用を人格否定と捉えないことです。企業との相性、タイミング、面接官との相性など、コントロールできない要素も多く存在します。一方で、コントロールできる部分(準備、企業選び、アピール方法)に集中することが重要です。また、通年採用を行う企業も増えており、既卒3年以内を新卒扱いする企業も約7割に上ります。また、中小企業やベンチャー企業には、大手企業とは異なる魅力があります。
戦略と誠実さのバランス
就活において「狡猾になれ」というのは極端ですが、「戦略的であれ」というのは正しいアドバイスです。自分の市場価値を客観的に把握し、勝てる土俵で勝負することは重要です。
同時に、嘘をついたり、自分を偽ったりする必要はありません。自分の経験と強みを、相手のニーズに合わせて効果的に伝える。これが就活における本質的な戦略です。
就活は確かに厳しい競争ですが、それを乗り越えた先には新しいキャリアが待っています。完璧を求めず、しかし妥協せず、自分らしい就活を進めていきましょう。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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