横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 J1最下位の横浜F・マリノスに所属するトーゴ代表MFジャン・クルードに、中国1部の上海海港へ移籍する可能性が再び報じられている。

中国人ジャーナリストの徐江氏は、5月15日の時点で「一部のリーグ上位クラブは、2025年夏の移籍ウィンドウで外国人選手を入れ替える計画を立てている」とした上で、「クルードの獲得を狙っているのは、上海海港だと推測されている」と伝えていた。

 すると中国メディア『捜狐』は6月1日に「上海海港はブラジル人FWグスタヴォを放出して、AFCチャンピオンズリーグエリートでの経験が豊富なクルードを迎え入れる予定だ」とリポート。「中盤と守備陣のゲームコントロール能力の欠如は常に批判されており、強固な中盤にして、ボール奪取という観点で守備を強化できる選手を早急に必要としている」という上海海港の補強ポイントに、横浜FM所属MFが合致する可能性を伝えている。

 ただ一方で、記事では「アジアでは好成績を残しているが、Jリーグでは下位だ」「彼の実力を判断するのはまだ難しい」などと綴られているだけに、クルードの実力が疑問視されている模様。「クルードの獲得は大きな賭けだ。失敗の可能性もある」「AFCチャンピオンズリーグエリートと中国リーグはスタイルが大きく異なる。中国リーグの激しさに適応できるかどうか、ポジション争いを通じて確かめる必要がある」と見解が示されている。

 現在21歳のクルードは、2024年7月に横浜FMへ移籍。来日1年目はJ1リーグ戦で3試合の出場にとどまったが、AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25シーズンでは6試合に出場。2025シーズンのJ1リーグ戦では、ここまで8試合でピッチに立っている。