タイでロシア人観光客が「幽霊に殺されそうになっている」と主張した後、コンドミニアムの9階から転落死するという事件が発生した。恐怖におびえる男性に一体何があったのだろうか?

「目が飛び出た幽霊が…」パタヤを襲った恐怖

 事件が起きたのは今月初め、タイのチョンブリー県パタヤのジョムティエン地区にあるコンドミニアム。滞在していた27歳のロシア人観光客、ミハイルさんと名乗る男性が、その犠牲者だ。

 報道によると、彼は5月22日、警備員に駆け寄り、「目が飛び出た殺人鬼の幽霊」に追われていると訴えたという。その後、建物を狂ったように走り回り、最終的に9階の窓から転落して死亡した。

 警備員は後に、「彼は完全に常軌を逸していた。目が飛び出た幽霊が彼を追いかけ、殺そうとしていると繰り返し言っていた。彼は怯えきって、狂人のように建物を駆け上がったり駆け下りたりしていた」と証言している。

 また、同じ建物の別の住人は転落直前に彼の叫び声を聞いたと主張している。「彼はひどい声で叫んでいた。まるでホラー映画のワンシーンのようだった。でも、今日まではごく普通に見えたのに」と語った。