
今2024/25シ-ズンのUEFAの大会で韓国人選手2名が歴史的快挙を達成した。6月1日に開催されたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝では、リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)がセリエAのインテルに5-0で圧勝し、クラブ史上初のCL制覇と国内3冠を達成。PSGに所属のMFイ・ガンインは試合に出場しなかったが、メンバーとしてタイトルを獲得した。
一方、プレミアリーグのチーム同士の対決となった5月22日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝では、トッテナム・ホットスパーがマンチェスター・ユナイテッドに1-0で勝利。トッテナム主将FWソン・フンミンにとって悲願の初タイトルとなった。
しかし、アジア勢の歴史的な快挙ともいえる韓国人選手のCLとELの同時戴冠に対し、日本国内ではSNSを通じて冷静かつ辛口の声が目立った。ソンについては、報われた努力を称える声がある一方で、決勝でのプレー内容や途中出場であった点から、コンディションやパフォーマンスの衰えを指摘する意見もあった。
イに対しては、今2024/25シ-ズンのCLで433分間の出場時間を得ながらも得点もアシストも記録しておらず、決勝では出場がなかったことから、ただ所属クラブが優秀なだけで、個人としての貢献が十分ではないという見方が広がっている。
特に、「優勝クラブに在籍しているだけでは評価の対象にはなり得ない」「実際にピッチで結果を出してこそ初めて大きく取り上げられるべき」といった意見が多く、選手個人の実績や貢献度を基準に評価すべきだという考えが根強い。また、ゴールやアシストといった具体的な結果が伴わない以上、欧州最高峰の舞台で名を刻むにはまだ不十分だとする厳しい声も聞かれた。
今回の二冠達成は韓国サッカー界にとって快挙といえる出来事だが、日本ではあくまでクラブでの実際の活躍度合いを重視する声が大勢を占めており、称賛一色とはならなかった。クラブの肩書ではなく、個人の内容でこそ評価されるべきだという日本のファンの視点が、両選手の置かれた状況を改めて浮き彫りにしたのかもしれない。