ただし、個人差が大きく、最短で18日、最長で254日という幅があることも分かっています。
また2024年の南オーストラリア大学のベン・シン氏とアシュリー・E・スミス氏らの研究では、健康関連の習慣を身につけるのに、平均2~5カ月ほどかかることが分かりました。
さらに2021年のドイツ・カールスルーエ工科大学(KIT)の研究では、目標とする行動によって習慣化のしやすさに差があることも確認されました。
例えば、「水を一杯飲む」という行動は比較的すぐに習慣化される一方で、「運動を30分する」といった複雑な行動はより長い期間が必要とされるというのです。
これらの研究から分かるのは、習慣とはある程度の試行錯誤と時間を要するプロセスであるということです。
しかし、たとえ小さな日常の行動であっても、それを継続することで強力な習慣へと成長させていくことができます。
では、どのようにそうできますか?
8つのヒントを見てみましょう。
新しい習慣を身につけるための8つのヒント
では、私たちはどうすれば新しい行動を定着させることができるのでしょうか?
ベン・シン氏とアシュリー・E・スミス氏は、習慣形成を成功させる8つのヒントを紹介しています。

1つ目は、「時間をかける」ことです。
平均60日を目安に、完璧を求めず一貫性を重視しましょう。
1日抜けても習慣がリセットされるわけではありません。
2つ目は、「簡単に始める」ことです。
いきなり大きな行動を続けようとしないでください。
まず小さな行動から始め、毎日確実に続けられることを選びましょう。
3つ目は、「既存の習慣と結びつける」ことです。
たとえば、歯磨きの前にデンタルフロスをするなど、すでにある習慣に新しい行動を付け加えましょう。
4つ目は、「進捗を記録する」ことです。
カレンダーやアプリを使って、成功した日をチェックしていきましょう。
