ジュビロ磐田 写真:Getty Images

 オランダ1部エールディビジのNACブレダは、主将ヤン・ファン・デン・ベルフの退団を5月30日に発表した。デン・ベルフはJ2のジュビロ磐田へ移籍するようだ。

 ベルギー人のデン・ベルフは、NACとの契約を1年残していたが、クラブがホームページで行った30日の公式発表によれば、本人から日本への移籍希望が提出され、NACがこれに応じたことで最終手続きに入ったという。

 NACは磐田との契約により、移籍金とボーナス条項を獲得する見込みであり、デン・ベルフ自身も補償金の一部を自己負担するようだ。NACの発表によると、クラブが再契約に向けて同選手と複数回交渉したことを明かしている。しかし、デン・ベルフが「高額な海外挑戦に全力を注ぎたい」と意思を示し移籍が進展した。また、NAC側は「この合意はすべての関係者にとって満足のいく結果となった」とも公式発表している。

 そのデン・ベルフだが、NACの公式サイトで移籍に際して「自分のサッカーの心は間違いなくブレダにありますが、自分と家族にとって今回の高額なサッカーの冒険を逃したくなかった」と30日にコメントしている。また「これはさよならではなく、また会おうという意味だ」とも語り、NACへ感謝の意を表したが、磐田サポーターとしては“心ここにあらず”のままプレーされるのではと不安を覚えるかもしれない。

 デン・ベルフはNACで通算73試合に出場。1年目にはプレーオフを通じてエールディビジ昇格に貢献し、2年目には主将として1部残留を果たした。ロングスローを用いた攻撃でもチームに貢献しており、磐田での活躍に期待が高まる。