
プレミアリーグのリバプールとアーセナルが、ラ・リーガのレアル・ソシエダに所属する日本代表FW久保建英の獲得に向けて動きを見せたようだ。両クラブともに右サイドの先発要員は確保されているものの、攻撃のオプション拡充を見据えて、移籍の可能性を探っている状況と伝えられている。
UKメディア『FOOTBALL TALK』がスペインメディア『Fichajes』の報道を引用する形で5月30日に伝えたところによると、リバプールは久保の移籍に関する初期調査をすでに開始しており、契約条件の把握に乗り出している。また、アーセナルも同様に、獲得に向けた問い合わせを行ったと報じた。
久保は2029年までレアル・ソシエダと契約を結んでいるが、イマノル・アルグアシル監督およびスポーツディレクターの退任が今夏に予定されており、クラブの内部体制に変化が生じており、久保の移籍噂も絶えない状況だ。
久保とソシエダとの契約には5,000万ポンド(約97億2,734万円)の契約解除条項が設定されているが、プレミアリーグの両クラブともこの全額を支払う意志は現在示していないようだ。
またアーセナルには久保が主戦場とする右サイドには絶対的なエースFWブカヨ・サカを擁し、18歳のFWイーサン・ヌワネリも将来的なバックアップとして台頭している。
一方でリバプールはFWモハメド・サラーとの契約を2027年まで延長済みだが、サラーのバックアッパーという立ち位置でなら久保の獲得も現実味はありそうだ。
ただし、上記の観点から両クラブとも即戦力としての右ウイング補強が急務ではないことは明らかで、契約解除金を支払うとなると費用対効果の観点で久保獲得に慎重な姿勢を崩していないようだ。
久保は以前ラ・リーガのレアル・マドリード(2019-2022)に在籍し、他チームへのローン移籍を繰り返していた。マドリードは久保の売却時に移籍金の50%を得る契約を保持している。