アビスパ福岡 写真:Getty Images

 アビスパ福岡は金明輝監督のもと、2025シーズンの明治安田J1リーグ第18節終了時点で14位。5月31日に東京ヴェルディ戦を控えているが、ホームゲームの観客数や入場料収入のデータが対照的になっている。

 Jリーグの公式記録によると、福岡は第18節終了時点でホームゲーム9試合を消化。すべてベスト電器スタジアムで開催されたが、1試合平均の観客数は8,873人であり、J1でワースト。前年平均の比較ではマイナス825人と、4番目に低い数値となっている。

 一方、2024年に行われたホームゲームを対象とした観客一人あたり入場料収入は3,631円とJ1でトップ(3月度決算の柏レイソルと湘南ベルマーレを除く)。一番安価である東京Vが1,794円であり、単純計算でチケットの値段が2倍以上も高い。

 その福岡は2022年以降、観客一人あたり入場料収入が3,000円台に。ダイナミックプライシング(価格変動制)の導入や無料招待券配布の対象絞り込みもあり、客単価が上がる一方で、観客数の伸び悩みが顕著になっている。

 なお、福岡のホームゲームの集客を巡っては、日本代表の森保一監督が先日、名古屋グランパス戦を視察した際に「福岡ってもっとポテンシャルあるんじゃないのかな」などとコメント。この試合の来場者数はわずか7,370人だった。

 地下鉄福岡空港駅からシャトルバスでおよそ8分と、アクセスしやすい場所にホームスタジアムを構えている福岡。アウェイサポーターのさらなる来場が期待されるが、無料招待を除いた新規ファンの獲得方法次第では、観客数の増加が見込めるかもしれない。