佐野海舟 写真:Getty Images

 マインツ所属MF佐野海舟は、6月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合へ挑む日本代表に招集。鹿島アントラーズ退団後の不同意性交の容疑で逮捕されたこともあり、同選手の代表復帰を巡り様々な意見が飛び交う一方、鹿島・日本代表OBの内田篤人氏は一定の評価を与えている。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で5月1日公開の「内田篤人のフットボールタイム」では、2024/25シーズンのブンデスリーガにおける佐野の活躍ぶりが話題に。同選手はボール奪取能力などを武器に、海外挑戦1年目からマインツの中盤に欠かせない戦力として活躍。ブンデスリーガ全34試合にスタメン出場し、リーグトップの走行距離(393.7km)をマークした。

 そんな佐野について、内田氏は「ブンデスリーガは結構バチバチやっている。その中でこれだけバチバチしているなら…(素晴らしい)」と、球際での勝負強さを強調。フィジカル能力が求められるブンデスリーガで結果を残せた要因として、「謙虚そう。シャイそう。そういう部分も印象いいと思う。オラオラしていない。変に噛みついている選手ではない」とコメントしている。

 佐野は鹿島からマインツへの完全移籍が正式決定した直後の2024年7月に不同意性交の容疑で逮捕も、わずか数週間で不起訴処分に。代表戦から遠ざかっている間、能登半島地震の被災地へ寄付を行うなど、社会貢献活動を行っていた。

 佐野の代表復帰後、周囲では日本サッカー協会(JFA)の決定に対する賛否が飛び交うなど、議論が白熱しているが、本人は帰国後、報道陣の前で謝罪している。鹿島サポーターをはじめ、日本のサッカーファンからは同選手を後押しする声が上がっているが、内田氏も鹿島の後輩の成功を願っているはずだ。