今年で80回目を迎える全米女子オープン、今回はウィスコンシン州エリンヒルズGCへ舞台を移す。全長6,829ヤードのリンクス風コースが世界最強のショットメーカーたちを振り落とすか、それとも「新時代の技術」が壁を超えるか。スタイルの異なるスターが集う今季、女子ゴルフ史に新たな光景が刻まれる。

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【注目ポイント1:全米女子オープン選手権とは】
 1946年に創設され、現在は5つの女子メジャーの中でも賞金規模と権威で頂点に立つ。近年は2023年ペブルビーチ、2024年ランカスターCCと名門開催が続き、2025年はエリンヒルズでの初開催となる。

【注目ポイント2:優勝争いの行方は?】
 注目は世界ランク1位のネリー コルダ(アメリカ)。2024年にメジャー含む5連勝を達成し、2025年シーズンもトップ20入り5戦。実力は抜きんでており、必ず上位に絡んでくるだろう。賞金ランク2位のジーノ ティティクル(タイ)は、5月のみずほアメリカズ・オープンで優勝、トップ10回数も6回でランク1位。リディア コ(ニュージーランド)は昨季復調し、今シーズンも2月のHSBC女子チャンピオンズに勝利。グリーン周りの巧さは健在で、起伏の激しいリンクス芝では大きな武器となる。


【注目ポイント3:日本人の活躍は?】
 笹生 優花は全米女子オープン2勝、連覇を狙う今年は当然優勝候補となる。今季は成績が伸び悩むが、得意のパワーフェードがエリンヒルズのワイドなホールと噛み合えば、3度目の戴冠もありえる。賞金ランク1位の西郷 真央は、昨年の米ツアーでトップ10を7度記録。その勢いで今年は4月のメジャー、シェブロン選手権を優勝。アグレッシブな攻めがはまれば、タイトルも狙える。世界ランク14位の古江 彩佳はショット精度が高く、パーオン率は74.30で上位。昨年2位の渋野 日向子も2019全英女子オープン以来となるメジャー制覇を狙う。